足の裏に人間の体全体が縮小されて、レントゲン写真のように映し出されているという理論のもと、各臓器、器官に対応する『反射区』とよばれるエリアに、訓練されたセラピストが指の腹を使って独特の指づかいで刺激をおこなっていきます。 リフレクソロジー（REFLEXOLOGY）とは　REFLEX（反射）と〜OLOGY（〜学）を組み合わせた言葉で、反射学と訳されます。 人体の構造・機能・位置などがそっくりそのまま足裏や手の平に反射投影されている考えと解剖生理学の理論とに基づいてプロのリフレクソロジストが、現在不調のある箇所のみに着目するのではなく、クライアントの体調や過去の病歴、生活習慣、性格や行動までもふまえて、その不調の元になる原因や背景などクライアントの心身を全体としてとらえて施術をおこなっていきます。 ■独特の指づかい 一般的なマッサージとは違い親指の腹を使いしゃくとり虫が這うように動かして、足裏全体をくまなく刺激します。 このテクニックはキャタクローラー（キャタピラーウォーク）といい、クライアント自身が自覚している不調箇所以外の隠れている不調までも探りあてることがあります。 ちなみにリフレクソロジーでいう不調とはエネルギーの滞りを表わし、その部位にはコリコリとしたクリスタルと呼ばれる感触があります。 これはその反射区に対応している臓器や器官のエネルギーがうまく流れていないことを示し、コリコリとしている物は体の中に溜まってうまく排出されないでいる老廃物（過剰なカルシウムや尿酸）です。 キャタクローラーによりこの老廃物を細かく砕き、静脈やリンパの流れにのせ、体外へ排泄させる手助けをします。東洋式足ツボ療法とは異なり、痛みなどはほとんど感じられず、心地よく眠ってしまう方がたくさんいらっしゃいます。 ■オイル・フットバスは使用しない リフレクソロジーの施術では通常は何もつけないか、少量のクリームまたは少量のパウダーを使用します。 マッサージとは異なりオイルなどの潤滑油は使用しません。これは指が滑りすぎてしまうため、正確な反射区がとらえられないからです。またフットバスの使用もリフレクソロジーをおこなう前に使用すると足の血液循環が一時的に良くなり、不調箇所がわかりづらくなるため使用しません。 自然な状態の足裏に施術をおこなうことが、より隠れている不調を見つけやすくなり、良い結果をうみだすからです。 ■全身に対応した反射区すべてを刺激 施術は、左右の足裏の全ての反射区をバランスよく刺激します。通常は40分〜50分かかり、特に反応のあった箇所にはもう一度戻って刺激をおこないます。 15分ほどの短いコース設定をされているところがありますが、通常ではその時間でバランスよく刺激することは不可能で本当のリフレクソロジーとは呼べないでしょう。 ■クライアント（お客さま）とリフレクソロジスト 60分もの長い間、足をゆだねるわけですから　リフレクソロジストとクライアントとの間には信頼関係が必要です。 施術の間、リフレクソロジストはまるで壊れやすいガラス細工を扱うようにクライアントの足に接します。　さらに、わずかな反応も見逃さないよう常に指先の感覚とクライアントの反応に気を配っています。 そしてエネルギー『気』をクライアントに送りつづけ不調の改善の手助けになる『自己の自然治癒力』にはたらきかけ活性化させます。 施術後は体がポカポカとし、頭がスッキリ、全身が軽くなります。これは言葉ではとても言い表せませんので、実際に体感していただけないとわからないものです。 足裏から体の中に入ってくるエネルギーによって今まで感じたことのない爽快感と充足感を得られることでしょう。