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身体的効果について リフレクソロジーは医療行為ではありません

人は60兆個もの多くの細胞を持ち、その一つ一つが機能的にはたらくことによって、また上にあげた各器官系がすべてつながりあって生命活動を続けています。
どれ一つとっても身体にムダな器官など存在しません。
すべてが1個のチームのように連携をとって生体恒常性(ホメオスタシス)を維持しています。
リフレクソロジーはこのすべての器官のバランスを整え、身体の全てがり戻す手助けをします。
近代医学のように不調に対して手術や薬などで「治す」という概念ではなく、人間に本来備わっている自分で治そうとする力「自然治癒力」を活性化させ、心身を健康な状態に導いていく手助けをします。



▼筋・骨格系
無理な姿勢や過度の運動、または運動不足により固くなってしまった筋線維や関節にはたらきかけます。肩こりや腰痛などの炎症による痛みの緩和や、血流の促進により筋肉や腱、靭帯の動きをサポートするなどの効果もみられます。

▼循環器系
全身のすみずみに新鮮な酸素と栄養分、温度を運んでいる血流を活性化させ、下肢においては静脈、リンパの流れを正常に戻し、むくみや、冷え、足の疲れを緩和させます。頸部から脳への血流の滞りをスムーズにさせ、頭痛、疲れ目、肩こりなどに効果があります。
また血液、リンパ液内の成分である白血球を活性化させることにより、さまざまな外部因子、細菌やウイルスから体を守る自己免疫力を高めます。

▼神経系
自律神経の中の交感神経と副交感神経のバランスを回復させ、副交感神経優位の状態にさせることによってリラックス効果が上がり、イライラが少なくなって他臓器への負担を軽減させます。神経の慰撫効果により質の高い睡眠が得られ、また第10脳神経である迷走神経にはたらきかけることにより、内臓活動を活発にさせる効果があります。
自律神経失調や神経性胃腸炎などに有効にはたらきます。

▼呼吸器系
循環器系、神経系とともに、呼吸のリズムを助けます。 血流の促進によりCO2と酸素のバランスを保ち、また脳幹の呼吸中枢へはたらきかけることより、安定したガス交換が肺でおこなわれ、血中酸素濃度の恒常性を保ちます。 また免疫効果により気管や気道にはいった異物を排出させる力が高まります。
スムーズな呼吸リズムを取り戻すことによりリラックス感や頭痛などの軽減にもつながります。

▼消化器系
消化器系では食物を摂取して消化吸収により栄養分を体内にとりいれて不要な物質を排泄します。
その全ての過程においての効果が期待されます。
まず食欲増進、消化液と粘液とのバランス維持、消化吸収の促進、そして適切な排泄サイクルを助けます。
胃腸虚弱の改善や正常な便通サイクル、ストレス性胃腸炎の改善、また体内のすべての組織の細胞が活性化されるので代謝率UPにもつながります。

▼内分泌系
身体の内部環境の恒常性を維持するために欠かせない内分泌(ホルモン)の分泌量の調整を助けます。
聞きなれているホルモンの代表である女性・男性ホルモンの他、人間が生活していく上では、睡眠、排尿、代謝、胃液の分泌や血糖値にいたるまで繊細なホルモンバランスによって成り立っています。
これらの内分泌機構のバランスを助けます。
特に女性の更年期によるホルモンのアンバランスの調整を助けるはたらきがあります。

▼泌尿器系
腎臓、尿管、膀胱、尿道を泌尿器系といいます。
これらの器官は血液をろ過し尿を形成して体外に排泄する機能を担っています。
腎臓でろ過されてできる尿の中の物質は余分な栄養分や微量のホルモンのほか薬物や毒物など体に有害な成分も含まれます。
この機構は体液の電解質バランスを保つ上で重要であり、このバランスが崩れるとさまざまな臓器や器官に悪影響が出ます。
多くの自然療法がそうであるように、リフレクソロジーでもこの毒素の排泄を大切にしています。
むくみなどの症状もこの体液のバランスが崩れていることが原因の一つとして挙げられます。
正常な血液、体液を保つことは身体すべての器官、臓器の健康につながります。

▼生殖器系
生殖機能は生物にとって最も重要な意味のある能力であり、自分の遺伝子、子孫を残し種を繁栄させることはある種の生物にとっては最重要な存在意義であります。
生殖行為を果たして一生を終える動物もたくさんいます。
現代の人間の場合は少し違いますが、それでも自分の遺伝子情報を残そうとする本能は残っています。
『性』を強めることがイコール『生』を強めるといっても過言ではありません。
他の伝統医療や代替療法でも精力増強を本来の目的としている療法も多くあります。
身体すべてがバランスよく機能すれば、自然と生殖器系機能も活性化され生体としての自然な「種の保存」のサイクルを取り戻します。


精神的効果について リフレクソロジーは医療行為ではありません

解剖生理学的に、各器官を系統分けして、さまざまな効能を並べましたが、やはり心理的な効果が身体全体に与える影響が一番大きいでしょう。
様はリクライニングチェアーに座って、靴下を脱ぎ、足置き台の上に足をあげればあとは何も考えず、何もせず、ただ心地よい刺激に身をまかせていればいいだけです。
もちろん眠くなれば眠っていただいて結構です。 ほとんどのお客様はあまりの気持ちよさに起きていることが辛くなり眠ってしまわれます。
そして上質の睡眠を堪能していただき、施術が終わり起きた時には頭がスッキリとし全身が軽くなり、活力に溢れていることが感じられるでしょう。
この『何もしなくてもいい』ということが、この療法の一番いいところかもしれません。
また、普段60分もの長い時間、人に触れられてエネルギーを送りつづけられるということはほとんどの方は日常ではありえないでしょう。
もしかしたら、幼少の時に母親に抱かれていた記憶がよみがえり、それに似た温かさを感じることができるかもしれません。心の中の滞っていたものが取り除かれれば、自然と体も健康を取り戻すことができます。
人の体とは本当に不思議で神秘的です。
そしてそれを実際に感じていただくことにより、自分の健康についてかえりみ、心身のバランスを保つことができ幸福な人生がおくれることでしょう。



▼自然治癒力へのはたらきかけ
ただ、リフレクソロジーはみなさんが認識しておられる現代医学とは違います。
体の不調や病気になると、まず病院に行き、診察を受け、病気の診断を受けてそれに見合った治療やお薬によって、ほとんどの方がそれ相応の効果が得られます。
しかし、リフレクソロジーの場合は現在起きている症状に対して治療をおこなうというものではありません。
あくまでも全体のエネルギーの流れをスムーズにして、自己の自然治癒力にはたらきかけるものです。

▼セラピスト(療法士)について
また施術をおこなうリフレクソロジストよっても、その効果は個人差がかなりでてきます。
その人間性や経験、技術、センス、相性などが施術の効果に影響を与える非常に重要な要素となります。
リフレクソロジストに限らずこういった自然療法のセラピストは『気』という目に見えないエネルギーを送っていますから、相性が合わない、また偏った性格や乱れた生活をしているセラピストからは良いエネルギーをもらうことはできません。
自分に合ったセラピストと出会い、心から信じて身をまかせることも身体のバランスを取り戻す近道となります。
そして目に映るものしか信じない という考えをやめて『見えないものを信じる』ということも自然療法を受ける上で大切なこととなってきます。

▼不調を治そうとする気持ち
そして、お客様に良く聞かれることが、「治りますか?」です。
はっきり申し上げて返答しかねます。
リフレクソロジーはその人自身の身体が『正常な状態』《どこも痛くなく、しんどくなく、食べ物をおいしく食べられ、楽しく毎日が過ごせる》に戻ろうとする手助けをする療法です。
一番大切なのは「治ろうとする気持ち!」であり、そのキッカケ、またはスイッチをリフレクソロジーが補助すると考えてください。
人間は毎日、さまざまなストレスに苛まれ身体のバランスを崩しながら生きています。
そして毎晩の睡眠や、くつろぎの時間でその崩れたバランスを自分で修正しているのですが、ほとんどの方が修正しきれないまま、また次のストレスを受け、それが積み重なってやがて体調不良から病気へと進行してしまいます。
できればそうなる前にリフレクソロジーを受けていただくと、効果も早くあらわれます。



施術後の反応について

リフレクソロジーを受けると、足しか触っていないにも関わらずさまざまな身体的、精神的症状があらわれます。
体中の器官、細胞が活性化されて活動を始め、老廃物を外へ出そうという力がはたらくからです。
・全身がポカポカと温かくなる
・喉が渇く
・眠くなる
・胃腸が活動しだす
・咳、痰が出る
・頭がスッキリする
・トイレに行きたくなる
・便通がよくなる
・尿の色が濃くなる
・今まで感じていなかった肩コリなどが感じるようになる
など、体が楽になる、あるいはその逆の反応が出ることもありますが、全て体の中で正常な状態に戻そうとする力が働いておこる反応なので、たとえ身体にとって不快な、あるいはツラい症状が出たとしても、体が治癒に向かう過程での一過性の症状(ヒーリング・クライシス)ですので気にすることはありません。